ガチャッ


「わんちゃん、たっらいまー」


「大和さん、おかえり

ってお酒飲んでるの?」


「もうねー!お酒入れないとやってらんないのおー!」


あれ、

「なに?、、」


「匠ってさ、

ドーベルマンに似てんなー」


「急に、なに」


「髪を、わしゃわしゃーってしたくなる」


「おいっ、ちょっ、、」


ドタッ


あ、、、今私抱きしめられてんのか


「はは、あんた危なっかしいな」

ぽんぽんと頭を撫でられた。


無性に誰かに甘えたくなった。


「あー、しんどいなー、、私だけにブラックな会社」


「俺に全部吐き出してください。大和さんは溜め込んで、一人で頑張ろうとするところがありますから。これからは俺が聞きます」

「大和さんは1人じゃないです。俺はずっと大和さんの味方です」

「っ、、、。

あれ、なんか、涙が勝手に出るんだけど」


泣いている私を、何も見ず、聞かず、ただずっと暖かく包み込んで聞いてくれた。


正直、悠の夢が叶った姿を見て羨ましかった。

私にも叶えたい夢があったなーって思い出しちゃって

なりたい自分になりたかったなーって思った。