「天使ちゃんの身元は掴めたか?」


「はい。これが資料です。」


「ん。」


「うーむ。普通だな。」


「はい、普通です。」


「でも、普通じゃないよな?」


「はい。我々は感知出来ませんでした。」


敵組織と抗争中に突然現れた。


そこには何もなかったはずだった。


車に付いているカメラを確認しても突然現れたとしか見れない。


「はは、面白い。」


こんなに興味深い事象は初めてだ。


「暫く安全を確保しつつ、監視しろ。」


「はい。」


厄介ごと終わったらすぐ迎えに行くからね、天使ちゃん。