目の前には真剣な眼差しのハルの顔とその後ろに天井が見えた。




―――ベットに押し倒されたんだ。



「俺とずっと一緒にいるってことはこういうことなんだよ?わかってる?」



あたしはハルに手首を押さえ付けられながら、小さく首を横に振った。



「……だって、ハルはお兄ちゃんみたいなもので……」


「俺は唯のお兄ちゃんなんかじゃない。唯と、好きな子とこんなことしたいって思っているただの男だ」


ハルはそう言ったかと思うと、唇をあたしの首筋に押し当ててきた。