「それはどっちが上?」

「さすがに年齢的に私??」

「なんで疑問形」

「類にいっぱい頼ってて

 年上感薄いかな~と」

「そうでもないよ」

「それより早く行こう!」

「やっぱ兄かもしれない」

「類お兄ちゃん!」

「なんかやめて」

「類先輩?」

「それもちょっとな」

「じゃあ私がお姉さん役やってあげるよ」

「それはいいや」

だって絶対兄妹にはなれない。

この感情は兄弟ではなない。

なんて伝わるわけなあよなと思いながら、

少し拗ねた横顔を見つめる。