「びっくりしたー」
回転寿司も他のメニューが美味しくて行くのは嫌じゃないんですよと太志さんに言うと太志は行ったことがないと言うので行くことにした。
まあ有名呉服店の息子なら回らないお寿司屋だろうな…
太志は席でメニューを見て驚いていた。
「結構寿司以外のものがあるな」
「でしょ(笑)」
2人は楽しみながら回転寿司で生魚以外をお腹いっぱい食べた。
「太志さんも酢飯が嫌な訳じゃないんだね、巻物とか食べてたし」
「納豆巻きは好きなんだ」
食べたお皿を並べていく。
「姫乃、結構食べたな」
「美味しかった〜」
食事をしながら店長であるお兄さんが今週末には新婚旅行から帰ってくるから休みは取れるようになると話してくれた。
「店の方は年中無休なんでしょ?お兄さんが休みの時はどうなるの?太志さんが出たら休みがないんじゃ…」
「親父が基本出る、ちょっとぎっくり腰をやっててな、治りが悪くて俺の休みがなかったんだよ、店終わってから洗いの仕事もしてたしな、大抵は店の方は親父と兄貴が基本店にいる形、従業員もベテランばかりだからまあ大丈夫だけど、まあやっと落ち着く」
「そうなんだ」
2年前に結婚したお兄さんは太志さんが修行から帰ってくるまで新婚旅行を伸ばしていたらしい。
その代わりヨーロッパを回っていて長期休暇になっていると…
店を出て車でドライブをしながら話をしていく。