「私、洋服でもこういう色は買わないですけど…」
「洋服は形がバラバラなので違う印象に見えます」
「そうなんですね」
「この柄は小柄な方と長身でも細身の方に似合う色と柄です、帯にゴールドとかもってくると豪華ですよ」
ゴールドの帯もお腹に当ててくれた。
「なるほどです」
次に長襦袢を変えてくれた。
「これは襟に柄がついてるんですよ」
「本当だわ」
班長が寄ってくる。
「昔は白無地ばかりだったのにね」
こういうのが似合いますねと赤色で少し暗めのシンプルな振袖を持ってきた。
裾の方は派手な柄があるが上半身はとてもシンプルだ。
「襟に柄がない振袖などは長襦袢でアクセントをつけるのもありです」
班長は頷いていた。
また長襦袢を変えて、今度はピンクの襟がついていた。
「可愛いですね」
「これは暖色系の振袖が合います、本当に可愛さを求める人にはおすすめです」
「長襦袢でも変わるのね」
「失礼ながら今KOGUMAさんには白無地だけですので、何着か半襟を付け直すのも提案させていただきたいですね」
「いいわね」
班長も気に入ったようだ。
「3着ということなので最後にもう1着…」