マップを見ながらキョロキョロと歩いていく。
「どこに?」
「何か悔しいけど、1番近いラブホ使う」
「え?」
姫乃がキスしなかったらBARに入ってたのになと言いながら歩く。
「責任とれよ」
「そんなぁ…」
「ん?嫌か?戻るか?」
「やだ!」
「どっちだよ」
「戻るのが嫌!」
「よし、入るぞ」
太志はホテルの前に着くとスマホをポケットにしまった。
「ここでいいか…」
「私…入ったことない」
「彼氏いただろ?」
「私一人暮らしだから…その使った事なくて」
「あー、それなら金いらねえしな」
部屋に入ると太志さんはすぐにキスをしてきた。
太志の両手は姫乃の頬を挟む。
長い指はもはや後頭部まで支えられて足が浮くくらい引っ張られた。
姫乃は必死で太志の服を掴みかろうじて立っている状態だったのだ。
口唇を離すと、仕事の白シャツからロングTシャツに着替えていた姫乃はバンザイをさせられて、あっという間に服を脱がされてしまった。
「きゃっ」
姫乃は担がれてお風呂場に連れていかれた。
シャワーをかけられて泡だらけにされる。
「ラブホのいいとこは風呂が広いとこだな」
なんて言いながら泡まみれの姫乃の身体を触っていく。
シャワーで流してバスタオルで包んでくれた。
ひょいとまた担がれる。
「ねぇ、私は荷物ですか?」
「ん?俺のお荷物になりたいのか?」
「いえ、ごめんなさい」