「今日さ、帰りに田辺さんも来たいって言ったから焦った」

後藤が言ってきた。

「田辺さんがいるとこで誘うからよ」

「いやでもいいならその時に誘うだろ?そうじゃないなら察しろって話」

「私は一応同期会みたいなものだからっては言ったよ」

姫乃も色々聞かれたことを話した。

「後藤くん狙いとか?」

満里絵は言った。

「かもね」

「西まで、からかうなよ」

別にからかってはないじゃないと笑いながら言うと

「そういえば、田辺さんの歓迎会ってしてないよね?」


「そうだな」

「計画してあげれば?」

「考えとく」

「田辺さんてどこかの取引先のお嬢さんなんでしょ?」

「満里絵、本当?」

「専門学校出身らしいけどこの仕事は関係ないところを出てるって噂よ、だから誰かのコネじゃないかって」

「噂かよ」

話をしていると筒井がやってきた。

「お疲れ〜」

もう一度みんなで乾杯をした。

「あれ、西は呑んでないんだ」

「うん」

ちょっとトイレと姫乃はカバンを持って席を立った。

バイブ音がしたからもしかしてとスマホを見ると太志さんからだった。

“仕事終わった“

時刻は20時半だった。