「ふふっ、少し安心しました、私そんなに経験がないので身をゆだねてもいいですか?」
姫乃は太志の胸にもたれかかった。
「私…少し…酔ってきました」
姫乃は太志の体に両手で抱きついた。
太志は姫乃の顎を持ち上げて上を向かせる。
「可愛いよ」
太志の顔が近づいてくると姫乃は目を瞑った…
太志の口唇が姫乃の口にそっと触れると太志の手が姫乃の後頭部を支えた。
上からのキスはすぐに舌が入ってきて口の中で暴れ出す。
「ふっ、んっ、んっ…」
バスローブの紐を外されている事もわからずにキスに夢中になっていた…
太志さんのキス…気持ちいい
ソファの上でゆっくり身体を倒されて太志もバスローブを脱ぎ始める。
この人やっぱり慣れている…
かっこいいし、優しく抱いてくれるなんてモテるだろうな…何人もの女の人をきっと抱いてきたんだろう。
経験の少ない私は彼を満足にしてあげられるの?
うまく出来なかったらもう会ってもらえないんじゃ…
姫乃は覆いかぶさってきた太志の胸を両手で押し返した。
「ん?怖い?」
姫乃は小さく首を横に振った。
「私じゃ太志さんを満足させてあげられないかもしれない…」
太志は体を起こした。