「ご馳走様、よし、舞華を迎えに行くぞ」

「はーい」

寒いと姫乃が言うと肩を抱いてくれてひっついて歩いてくれた。

近くの保育園に到着すると先生がお外用の服を着せてくれて着替えなどの入っているバッグを姫乃に渡してくれた。

「舞華、おいで」

太志が手を広げるとハイハイをしてやって来た。

「偉いな舞華」

太志の大きな手で頭をなでると膝をついていた太志をつかんで自分で立ち上がろうとし始めた。

「おっ」

つかまり立ちはできてますねと先生からは聞いていたけど歩くのはあと少しというところ。

「太志さんを何か壁だと思ってない?(笑)」

「立ち上がったら抱っこしていいよな」

「もちろん」

「あー、あー」

と言いながら舞華が立ち上がると太志は抱き上げた。

普通に太志さんが抱き上げるだけで高い高いになってしまっている。

「ありがとうございました」

姫乃は先生に挨拶をして3人は保育園を出た。

太志は片手で軽く舞華を抱えるともう1つの手で姫乃の肩を抱いてひきよせてくれた。

「私も後で抱っこしてね(笑)」

姫乃も太志の腰に手を回した。

「舞華が寝たらいくらでも抱いてやるから」

「やったー」