「今度の祭りに招待するっていうのはどうかな?」
お兄さんが提案してくれた。
そういえば前に太志さんも地区の集まりがあったって言ってたし今日もご両親は会合に出ていたと言っていた。
9月の最初の三連休って言ってたっけ…
姫乃は仕事だから夜からしか合流できないんだと太志はみんなに話してくれた。
「連絡はしてみますけど、あのお祭りってどの程度のっていうか…田舎なんで小学校の保護者が手伝うくらいの規模しかわからなくて」
姫乃はお祭りなら甥っ子や姪っ子を連れてきてあげたいなと思った事を話した。
「姫乃は5人兄弟らしい」
「うちの駐車場にたくさんお店が出るよ」とお兄さんが答えてくれた。
「あっ、それならひふみのとこの貸別荘を用意しようか?それならみんな一緒に泊まれるよ」
「そうだな、それならホテルを何部屋も取らなくてもいいんじゃないか、子供達も自由に騒げるし」
確かに他の人に迷惑をかけてもいけないし
「ちょっと電話してみます」
姫乃は1度外に出ていった。
只志のお嫁さんのひふみは不動産をいくつも持っているお嬢様だ。
「パパに電話しようかな」
「ひーちゃん、来れるかどうかわかってからな」
「あっ、そっか、お仕事とかかもしれないしね」
そうそうと只志がおさえていた。