「最後だね」
年長のクラスは『あおぐみ』。
なるほど・・・全部色の名前なのか。
「こんにちはー!みんな、お菓子だよ~」
「蓮姉だ~!なんかゴミ連れてる~!!」
駆け寄ってきた短髪釣り目の男は俺のコトを『ゴミ』と言い、ケラケラと笑う。
「もう、そんなコト言う子にはお菓子あげないよ?」
「ひぇっ?ご、ごめんなさいっ・・・」
「いい子だね。じゃあお菓子配るから並んでね~」
蓮雅は菓子を貰ったチビよりも嬉しそうに菓子を配り、空になったバスケットを見て満足そうに息をつく。
「また来るからね~」
「いついつ?明日来てくれる?」
「・・・んなわけないでしょ」
思わずツッコむと、チビ女に睨まれた。
「あんたは絶対来んなよゴミ」
「そーだそーだ!お前のために凶器用意してやるよ!」
「ゴミは引っ込んでろー!」
・・・こいつら絶対将来ガラの悪い不良(ヤンキー)になるな。
「あはは、相性が悪いんだね~・・・じゃあ今日は帰るね。次来るときもお菓子持ってくるからね~」
チビに笑顔で手を振り、教室をでる蓮雅に続く。
ドアを閉める直前、教室を振り返ると。
全員で目潰しアピールしてた。
あー・・・蓮雅、変な奴に好かれてる・・・。