「素直で、真っ直ぐで、頑張り屋で、可愛くて……そんな言葉じゃ足りないくらい良いところで溢れている想乃さんが大好きですよ。いや、想乃さんなら全て愛おしく見えてしまうのかもしれない。それでも……」

凛也さんが優しく私の頬を撫でた。


「もう想乃さんがいない明日を考えたくない」


そして、私をいつも動揺させる凛也さんは、今日もやっぱり私の心臓を速くさせる。

前にも思ったけれど、こう言う時だけ敬語が外れる凛也さんは本当にズルい。

だから、悔しくてつい私も言い返してやった。

いつもの敬語を外して。




「凛也さん、大好き。ずっと一緒にいて」




その後の凛也さんの真っ赤な顔は私だけの秘密にしよう。

そして、これからももっと色んな凛也さんの表情が見れたらいいな。

きっと見れるよね。

だって、明日からもずっと一緒にいるんだから。




fin.