「これからもいっぱい凛也さんと会いたいです……」

私の声はもう震えていて。

凛也さんはほんの少しだけ黙っていた。

でも、急に……





「想乃さん、押し倒していい?」





「っ!」






凛也さんの言葉の意味が理解出来ないうちに、凛也さんが私の肩をポンと押して……文字通り、私を押し倒した。

「り、凛也さん……!」

「想乃さんのその可愛さは無自覚ですか?」

凛也さんの顔がいつもより近くで私は顔に熱が集まっていくのを感じた。

「それにいつも素直で……今だって、僕より先に勇気を出してしまう。僕より先に『もっと会いたい』と言ってくれる」

凛也さんは私と目を逸さなかった。




「想乃さん、大好きですよ。愛しています」




凛也さんの言葉に私は気づいたら、頬に涙が伝っていた。


「想乃さん、返事を下さい」


凛也さんがそう言っているのに、涙が溢れてすぐに言葉が出てこない。

それでも、凛也さんに早く気持ちを伝えたくて私は何とか言葉を絞り出した。



「大好きです……凛也さんがただただ大好きなんです……」



涙を流しながら、私は自分の気持ちを伝えた。

私の言葉を聞いて、凛也さんが嬉しそうにクスッと笑った。

「想乃さん、可愛い」

凛也さんが私の頬にキスを落とす。

そして……


「想乃さん、キスしていい?」


そのキスが頬にという意味ではないことは、当たり前に分かって。

私はそっと頷いた。

凛也さんが優しく私にキスをして、私を愛おしそうな目で見つめる。