テスト勉強をしたあの夜からずっと。
顔を合わせるたびによみがえってきて、顔を直視できない日々が続いている。
感じ悪いのは自分でも充分わかってる。
もちろん、ただの冗談だってのも。
けどさ、あの絡み方は、ちょっとずるくない?
『可愛い』って。
身内くらいにしか言われたことない言葉を、あんなサラリと口にするなんて。
梨子ちゃんがいるから、多少は女子の扱いに慣れているんだろうけどさ……それでもあの言動はチャラい気が……。
ま、まぁ、別に、嫌いってわけでもないけどね? むしろ人柄は好きなほう。そう、あくまでも人間性だけは……。
「あのさ」
「っええ!? な、何!?」
いきなり話しかけられて、思わず大きな声が出てしまった。
もうっ、アホ倉め。驚かせないでよっ。
「さっき話してた先生って、もしかして、大平先生?」
「え、そうだけど……なんで、知ってるの?」
「5・6年の時の担任だったんだよ。毎日ジャージで、帽子好きで、隣の学区から来たって特徴も同じだったし」
顔を合わせるたびによみがえってきて、顔を直視できない日々が続いている。
感じ悪いのは自分でも充分わかってる。
もちろん、ただの冗談だってのも。
けどさ、あの絡み方は、ちょっとずるくない?
『可愛い』って。
身内くらいにしか言われたことない言葉を、あんなサラリと口にするなんて。
梨子ちゃんがいるから、多少は女子の扱いに慣れているんだろうけどさ……それでもあの言動はチャラい気が……。
ま、まぁ、別に、嫌いってわけでもないけどね? むしろ人柄は好きなほう。そう、あくまでも人間性だけは……。
「あのさ」
「っええ!? な、何!?」
いきなり話しかけられて、思わず大きな声が出てしまった。
もうっ、アホ倉め。驚かせないでよっ。
「さっき話してた先生って、もしかして、大平先生?」
「え、そうだけど……なんで、知ってるの?」
「5・6年の時の担任だったんだよ。毎日ジャージで、帽子好きで、隣の学区から来たって特徴も同じだったし」