その証拠に、目の下のクマも消えたし。
実際に秋恵さん達にも、『顔色が良くなったね』と言われた。


あと……。



「もしまた不安になったら、いつでも頼っていいからな。委員長」

「ありがとう。って、委員長呼びに戻ってるよ」

「ありゃ、ほんとだ」



あははっと声を上げて笑い合う。


気がかりだった青倉との関係性はというと、見ての通り、添い寝前と変わらず。

むしろ話す頻度も増えて、今じゃ教室でも「ノート見せて」と自分から声をかけている。



「なんかのど乾いたな。お茶持ってくるよ」

「あっ、じゃあ私も……」

「いいよいいよ。足痺れてるでしょ? 休んでていいから」



爽やかな笑顔で私の図星を突き、和室を出ていった。


青倉と暮らし始めてわかったこと。

それは、私が想像していたよりも何倍も優しく、観察眼が鋭いということ。


具体的には……。


洗い物してて袖が濡れそうになった時、さりげなく捲ってくれたり。

私がお風呂に入っている間は、2階でおとなしくしていたり。