隣で寝ているキュルくんを起こさないよう、小声で話す。
疚しいことは一切ない。
昨日部屋に入れた時も同じくらいの時間だった。
それなのに胸の鼓動が激しいのは……家中が静かだから。あとお弁当の件でヒヤヒヤしたせい。多分きっと。
青倉は隅に積まれた座布団を1つ取ると、私の布団から枕1個分ほど離して置いた。
自分も布団に入ってリモコンを手に取る。
「じゃあ、消すね」
「はいよー」
電気を消し、イルカの抱き枕を抱えて仰向けに寝転んだ。
「……」
「……」
近所の公園からだろうか。リーンリーンと虫の鳴き声が聞こえてくる。
住宅街でも地域によって全然違うんだなぁ。実家では車の音しかしなかった。
彼らの演奏に耳を澄ませながら深呼吸を繰り返して、眠気を引き出そうとするけれど……。
「……青倉」
「ん?」
「……今日は、色々とありがとね」
慣れない体勢なのも相まってか落ち着かず、口を開いてしまった。
疚しいことは一切ない。
昨日部屋に入れた時も同じくらいの時間だった。
それなのに胸の鼓動が激しいのは……家中が静かだから。あとお弁当の件でヒヤヒヤしたせい。多分きっと。
青倉は隅に積まれた座布団を1つ取ると、私の布団から枕1個分ほど離して置いた。
自分も布団に入ってリモコンを手に取る。
「じゃあ、消すね」
「はいよー」
電気を消し、イルカの抱き枕を抱えて仰向けに寝転んだ。
「……」
「……」
近所の公園からだろうか。リーンリーンと虫の鳴き声が聞こえてくる。
住宅街でも地域によって全然違うんだなぁ。実家では車の音しかしなかった。
彼らの演奏に耳を澄ませながら深呼吸を繰り返して、眠気を引き出そうとするけれど……。
「……青倉」
「ん?」
「……今日は、色々とありがとね」
慣れない体勢なのも相まってか落ち着かず、口を開いてしまった。