急ぎ足で教室を出ていった瀬那を見送った。
振っていた手を下ろして時計に目を移す。
はぁ、なんで私、6時間目さえ乗り切ればいけると思ったんだろう。
頼まれ事に囚われすぎて、ホームルームが長引く可能性をすっかり忘れていた。
放課後から10分が経過した時計を見て、小さく溜め息をつく。
さて、どうしようか。
このまま行っても待ち構えているだろうから、時間を置いて出る?
でも、彼の性格的に、来るまで粘りそう。
最終下校まで待とうにも、2時間近くあるしなぁ。
それにその頃は外真っ暗だから逆に危険だよね。先生もほとんど帰ってるだろうし。
……裏門を使う?
でもあの道、人通りが少ないから、あまり使いたくないんだよね……。
近道ではあるけれど、もし避けているのがバレて先回りされたら……それこそおしまいだ。
悩んだ結果、今朝と同じ、人混みに紛れる方法でいくことに。
「委員長」
振っていた手を下ろして時計に目を移す。
はぁ、なんで私、6時間目さえ乗り切ればいけると思ったんだろう。
頼まれ事に囚われすぎて、ホームルームが長引く可能性をすっかり忘れていた。
放課後から10分が経過した時計を見て、小さく溜め息をつく。
さて、どうしようか。
このまま行っても待ち構えているだろうから、時間を置いて出る?
でも、彼の性格的に、来るまで粘りそう。
最終下校まで待とうにも、2時間近くあるしなぁ。
それにその頃は外真っ暗だから逆に危険だよね。先生もほとんど帰ってるだろうし。
……裏門を使う?
でもあの道、人通りが少ないから、あまり使いたくないんだよね……。
近道ではあるけれど、もし避けているのがバレて先回りされたら……それこそおしまいだ。
悩んだ結果、今朝と同じ、人混みに紛れる方法でいくことに。
「委員長」