「で、賢、やったのか?」
「アホっ、こいつがそんなに手早いわけないやろ」
「だけど、彼女の方から手料理作りにきてくれるって言い出したんだろ?なんか進展あったからだろ」
「あったんか?」
「あ、それ、ロン!」
「ふぇーっ!俺で上がりかよ。ったく、おまえってやつは、いっつもこうだからな」
「メンタンピンドラ…なんだよ?こうだからって」
「ヌケガケ!」
「ドタキャン!」
「スケコマシ!」
「それは関係ねぇだろ」
メンツは賢を入れて四人。
話題は何かと賢に集中する。
毅然と振る舞おうとは努めてはみても、つい嬉しさが隠し切れず、賢の声はいつもよりはしゃぎ気味だ。