しかし、畳に正座して、賢の入れてくれた熱いお茶を一緒にすすっている場合でもない。
「ねぇ、みんな何時頃に来るの?どれくらい食べるかな?これ、どこに置いたらいい?あ、それから…」
「さぁ、まぁ、いつも適当に人数が揃ったら、適当に始めるってとこだから」
初心者にとっては、そのテキトーというのが一番難しい。
「えーっ、そんないい加減なんじゃ、時間の配分も量もわかんないじゃない」
思わず眉間に皺が寄った。
「いいよいいよ、そんなにきっちりしなくても。
だいたい、あいつらなんかに食わすのももったいないよ。
ほんとは俺が全部一人で食いたいくらいなんだから…」