最後に。
俺は美里さんが思ってるほど鈍い人間ではないですよ。
あなたが抑えても抑えても勇介への想いを断ち切れないことは感じていました。
俺が言うのも何ですが、どうか、もうそんなに苦しまないで下さい。あなたが苦しむ姿を見るのは、とてもつらかった。
瑛子さんのことはそう簡単に決着はつかないかもしれませんが、あいつを信じて、あいつを信じたあなたを信じて、待ってやってほしい。
生き方を変えるなんて、きっとそんなに簡単なものじゃないと思うから。
追伸―
亜弓ちゃんの連絡先です。
彼女のこと、よろしくお願いします。
美里さんなら、きっと力になってあげられるはずです。
中川 賢』