今日一日くらいサボってもいいんじゃないかなぁ。



ぶつぶつ言いながら、もう一度目を閉じたが寝つけなかった。



目が冴えてくればくるほど、得体の知れない焦操感が押し寄せてくる。



昨日、確かに何かを見つけた。



何だかとても大切なことだったような気がする。



美里は洗面台で鏡に映る腫れた瞼を見つめながら、昨日の記憶をもう一度辿り始めた。



まず…勇介に会った。



思い出すのも忌々しいが、避けて通ることはできない。



すべてはそこから始まったのだ。



勇介に、今から瑛子と話をつけてくるから、後でもう一度会おうと言われた。



頭の中を整理するためにも、誰かに話を聞いてもらいたくて、雪恵に電話しようとして…それから…