新潟生まれの真理とは、出席番号が近い上に、同じ北陸の雪国出身ということで、すぐに親しくなった。
美里と違って大都会に気後れすることなく、女子アナになって野球選手と結婚するのが夢だと臆面もなく言い放つ野心家の彼女には、計算や世間体を超越した潔さと逞しさを感じていた。
『目の前にいるやつらなんて、ただの通過点と思ってるわ。でも、今は今を楽しまなきゃ』
そりゃ、あんたくらいナイスバディならねと漫然と聞き流していたが、そんな彼女の合コン必勝法が、ここへきて初めて役に立つことになろうとは…
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