Side:四條瑠奈
オレンジ色から紺青色に塗り替わる空をながめてのんびり待っていた私の元に持ち帰られたのは、信じられない報告だった。
「夜城って、なに…?そんな家、私聞いたことない…っ!」
「広く名前が知られているようでは、解体されてしまいます。夜城家は、表社会では知る人ぞ知る、裏社会のリーダーです」
壮士センパイが裏社会に生きる人なんて、知らない…っ。
悪い男ではあるけど、そういう、本物の悪さじゃないし…私のことだって助けてくれた!
「名前の響きが同じなだけでしょっ、壮士センパイは悪い人じゃない!」
「お嬢さま、信じられなくとも事実です」
そんなの、信じられるわけない…!
「…私が直接確認する!」
「どうやって、でございますか?」
「えっと…部屋に忍び込んで!」
オレンジ色から紺青色に塗り替わる空をながめてのんびり待っていた私の元に持ち帰られたのは、信じられない報告だった。
「夜城って、なに…?そんな家、私聞いたことない…っ!」
「広く名前が知られているようでは、解体されてしまいます。夜城家は、表社会では知る人ぞ知る、裏社会のリーダーです」
壮士センパイが裏社会に生きる人なんて、知らない…っ。
悪い男ではあるけど、そういう、本物の悪さじゃないし…私のことだって助けてくれた!
「名前の響きが同じなだけでしょっ、壮士センパイは悪い人じゃない!」
「お嬢さま、信じられなくとも事実です」
そんなの、信じられるわけない…!
「…私が直接確認する!」
「どうやって、でございますか?」
「えっと…部屋に忍び込んで!」