授業が終わるころには、さすがのクラスメイトたちも肩で息をしているけど、使った道具を片付ける体力は残っているらしい。

「疲れたー」と言いながら、校舎に戻っていく様子を聴覚でうかがいつつ、当の私はまだ動けずにいた。


 体が、重い…!

 呼吸は整ったけど、ぜんぜん動けない…!




「はぁ…」




 体力作りの授業に、体術の授業、座学は人体の構造から、サイバーセキュリティにまで範囲がおよぶし…。

 毎日追いつけないことばかりで、ボディーガードを探すよゆうなんてまったくない。

 寮に帰ったら、ベッドに倒れ込んだまま動けないし。


 まともにご飯を食べれるタイミングも、朝だけ。

 こんな生活を続けてたら、いつか私、ぜったいにぶっ倒れる。

 いや、もうすでに倒れてるけど。