「どこに行きたい?」


「え?そ、壮士センパイが行きたいとこ…?」


「…じゃあ、服屋にでも行くか」




 じゃあ、ってなに?

 しかも洋服屋に…私、本当に“目的”の手伝い、できてるんだよね?

 疑念を持って壮士センパイを見つめながらも、近くのブティックへと連れて行かれ。




「全身のコーディネートを」


「かしこまりました」


「えっ?そ、壮士センパイ!?」




 店員に差し出されて、壮士センパイを何度も見ながら、誘導されて試着室へ行く。

 言い方が慣れてたし、もしかして壮士センパイも結構なお金持ちなのかな…?


 色々見せられた中で、特に気に入った、黄味がかった白色のAラインワンピースと、ベージュのボレロを選んで着替えた。

 ウエストのリボンを結んで、姿見で全身を確認すると、試着室を出る。