「父親に命を狙われる理由は調べてやる。ボディーガードは、浜川でも雇っておけ」
平気な顔して話を続けられても、こっちは返事なんかできないわけで。
っていうか、彼女がいるくせに他の女子にキスするなんてこの人なに考えてるわけ…っ!?
澄ました顔して実は遊び人なの!?
「…頭、動いてるか?瑠奈」
腰をかがめるようにして顔をのぞきこまれ、心臓がばくんと音を立てた。
「っ、名前で呼ばないでっ!」
「でも、四條って呼ばれたら困るんだろ」
「そ、れは、そう、だけど…っ」
その声で瑠奈って呼ばれると、胸がさわいでどうしたらいいか分からなくなる…!
「こ、この学園では西條瑠奈人だからっ!」
「そうか」