「あ、あのっ、先生に言われるのは困るんですっ、八代さんも知ってると思いますけどっ、僕は…!」
「人が来るぞ」
忠告されて口を閉ざすと、確かに足音が聞こえた。
1人なのか、話し声は聞こえない。
その足音とすれ違ったあとも、周りに聞かれるのを警戒して口を閉ざしていると、からからと扉を開ける音がして、床に下ろされた。
イスが机の上に乗ったまま、隅っこに並べられてる…空き教室かな。
私の前に立っている八代さんは、私を見下ろしたまま立ち去る気配がない。
話を聞く気があるってこと…かな。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…