「そうだ!護國学園で、信頼できるボディーガードを探せば!」


「護國学園、でございますか。確か、ボディーガードを養成する学園でございましたね。見習いよりもプロを雇った方が心強いのでは?」


「私にもセージにもそんなツテなんてないでしょ!それなら、私が護國学園に転校して自分の目で探した方がいい」


「お嬢さまが、転校?ですが、護國学園は男子校でございますよ」


「だから、だよ。それに、ボディーガードの学校なら私を狙う刺客(しかく)だってかんたんに侵入できないはず!」




 ボディーガードを雇うまで、がら空きの自分の身を守るすべとしても、良案に思えた。

 そうと決まれば、さっそく屋敷を出る準備をしないと。

 それも、使用人たちに気づかれないように。




「一理ありますが、しかし…」