夜城家が黙認すればどんな悪行も罪にはならないし、夜城家が罪を問えば善良な一般人でもこの世から抹殺されるという。
そんな夜城家の一員である壮士センパイを警戒するなというほうが無理だ。
正直…怖いもの。
「西條くん、起きてる?私、このあと買い出しに行かなきゃいけなくて。4時間目が始まるころまで保健室にいないの」
今は2時間目のあとの休み時間だから…丸々1時間いなくなるんだ。
「分かりました。治ったら授業に戻るので…大丈夫です」
「そう?ごめんね」
しばらくじっとしていると、先生が保健室を出て行く気配がした。
私はベッドに寝転がったものの…保健室の前から足音がすると、びくっとして落ち着かなくて、結局起き上がる。
壮士センパイに見つからないか、不安なら…いっそ、授業に出て頭を空っぽにしよう。
そんな夜城家の一員である壮士センパイを警戒するなというほうが無理だ。
正直…怖いもの。
「西條くん、起きてる?私、このあと買い出しに行かなきゃいけなくて。4時間目が始まるころまで保健室にいないの」
今は2時間目のあとの休み時間だから…丸々1時間いなくなるんだ。
「分かりました。治ったら授業に戻るので…大丈夫です」
「そう?ごめんね」
しばらくじっとしていると、先生が保健室を出て行く気配がした。
私はベッドに寝転がったものの…保健室の前から足音がすると、びくっとして落ち着かなくて、結局起き上がる。
壮士センパイに見つからないか、不安なら…いっそ、授業に出て頭を空っぽにしよう。