『わ、わたしは何でもしますから、だ、…だからどうかこの子だけには何もしないで下さいっ…!』



必死に頭を下げ続けるお母さん、



それにしびれを切らした男は『チッ』と気だるそうに舌打ちし、



『何でもするといったなぁ? それならたっぷり楽しませてもらうとするよ、  …分かったならさっさとこいッ!』




すると男が言ったあと、近くに1台の黒い車が止まった。



車のドアが開き黒づくめの男数人が出てきたのか分かった。


お母さんは引きづられながら無理矢理その車に乗せられ暗闇の中に消えていった



「…なん、で」


わたしはどうすることもできず地面に倒れ込んだ、


そして、だんだん意識が遠のいていくなかさいごのお母さんの言葉を思い出しひとつの滴が頬を濡らした



『愛してる』