「俺、愛菜の演技好きだよ。引き込まれるっていうか、見てて飽きない。…って、ただの一般人が偉そうに悪い」
「ううん!嬉しい。私ね、最初はモデルのお仕事の方が好きだったの。可愛い洋服がたくさん着れて、私を一番可愛く撮ってくれて。毎日楽しかった。だけど、ある日たまたま脇役で出演させてもらったドラマの撮影がすっごく楽しくて。いつしか主演がやりたいって思うくらい、女優の仕事も楽しくなってきて。でもどっちも両立させるなんて難しいし、それなら初めからやってたモデルの方に専念しようかと考えた時もあったんだ。だけど私のお母さんが「どっちも愛菜の納得いくまでやればいいんじゃない?」って言ってくれて、私は有名モデルになって国民的女優にもなるんだって決めたわけ。だからそう言ってもらえることが、一番嬉しい」
何よりも、梶くんに言ってもらえることが一番嬉しいんだ。
「はは、欲張りなやつ。…ま、でも愛菜らしいな」
梶くんは私をまるで愛しいものを見るかのように優しい眼差しで見つめてきた。
…そんなことをされたら、期待をしてしまう。
もしも今、私が好きだと伝えたら梶くんはどんな反応をするんだろう…?
「愛菜ちゃーん!撮影始めるよー!」
スタッフさんの声でハッと我に返る。
「ううん!嬉しい。私ね、最初はモデルのお仕事の方が好きだったの。可愛い洋服がたくさん着れて、私を一番可愛く撮ってくれて。毎日楽しかった。だけど、ある日たまたま脇役で出演させてもらったドラマの撮影がすっごく楽しくて。いつしか主演がやりたいって思うくらい、女優の仕事も楽しくなってきて。でもどっちも両立させるなんて難しいし、それなら初めからやってたモデルの方に専念しようかと考えた時もあったんだ。だけど私のお母さんが「どっちも愛菜の納得いくまでやればいいんじゃない?」って言ってくれて、私は有名モデルになって国民的女優にもなるんだって決めたわけ。だからそう言ってもらえることが、一番嬉しい」
何よりも、梶くんに言ってもらえることが一番嬉しいんだ。
「はは、欲張りなやつ。…ま、でも愛菜らしいな」
梶くんは私をまるで愛しいものを見るかのように優しい眼差しで見つめてきた。
…そんなことをされたら、期待をしてしまう。
もしも今、私が好きだと伝えたら梶くんはどんな反応をするんだろう…?
「愛菜ちゃーん!撮影始めるよー!」
スタッフさんの声でハッと我に返る。