「か、梶く…」


「あ、いたいた、愛菜ちゃん。俺、次の仕事あるからもう行くけど、下まで一緒に行かない?」


「わぁ!?う、うん!」



急に現れた速水くんに、梶くんはゆっくりと離れてしまった。



「じゃ、じゃあね、梶くん」


「うん。何やってもらうか考えとく」



熱い頬をおさえながら、待ってくれていた速水くんの元へ行く。


「ごめん、もしかして邪魔だった?」


「ううん、むしろ助かったというか…」



もし速水くんが来てなかったら、あのまま…。


どうして梶くんはあんなことしようとしたんだろう…?