「愛菜、落ちてる」
「え?」
ハッと我に返ると、私の火の玉はいつの間にか落ちてしまっていた。
梶くんのは、と思って隣を見ると、梶くんのもちょうど静かに落ちたところだった。
「俺の勝ち、だな」
「う…っ、ボーとしちゃったんだもん。そうだ、もう一回!もう一回や…」
ろ、と言おうとしたのに、梶くんにそっと腕を掴まれてその言葉はどこかに消えてしまった。
「梶くん…?」
「勝ったやつの言うこと聞いてくれるんだろ?」
梶くんがゆっくりと顔を近づけてきて、私はまるで石になってしまったかのように身動きが取れなかった。
「え?」
ハッと我に返ると、私の火の玉はいつの間にか落ちてしまっていた。
梶くんのは、と思って隣を見ると、梶くんのもちょうど静かに落ちたところだった。
「俺の勝ち、だな」
「う…っ、ボーとしちゃったんだもん。そうだ、もう一回!もう一回や…」
ろ、と言おうとしたのに、梶くんにそっと腕を掴まれてその言葉はどこかに消えてしまった。
「梶くん…?」
「勝ったやつの言うこと聞いてくれるんだろ?」
梶くんがゆっくりと顔を近づけてきて、私はまるで石になってしまったかのように身動きが取れなかった。