「なんの騒ぎかと思ったら、高城さんたちも来てたんですか」



ちょうど屋上に今来た様子の夏希ちゃんが、囲まれている速水くんをチラリと見てから、私に視線を向けてきた。



「あ、夏希ちゃん。夏希ちゃんも花火やりにきたの?」


「はい。生徒たちがハメを外さないように見守るのも役目ですから」



そういえば、夏希ちゃんは生徒会長なんだっけ。しっかりしているんだな…。



「てかずっと前から思ってたんだけど、夏希ちゃんと私同い年だし、全然タメでいいよ」


「…いいんですか?女優の方とタメなんて…」


「あはは、全然。真面目なんだね、夏希ちゃん」


「堅いってよく言われま…言われるの」


「しっかりしてるってことなんじゃない?頼りになっていいな」