周りは私をモデルや女優としての高城愛菜で見てくるから、みんなのイメージを壊さないように必死に仮面をつけて壁を作って内側に入らせないようにしていた。


そんな私の内側に初めから入ってきて、ずっと同じ目線でいてくれて。



私はそんな梶くんのことが…。



「…好き」


「え?」


「あ、な、夏が!好きになったなぁって!やっぱり青春といえば、夏でしょ!」


「ああ、そうだな」



しまったと思ったが、梶くんは全然気づいた素振りもなさそうだった。



私は、梶くんを好きになってしまったんだ。