「ちょっと山田!あんた、愛菜ちゃんを狙うとはいい度胸だね!?」


「私たちが愛菜ちゃんを守る!」



いつの間にか女子対男子で水鉄砲合戦が始まり、それは下校の知らせを告げるチャイムが鳴るまで終わらなかった。



「はー楽しかった」


「愛菜ちゃんとも今日初めてちゃんと話せたし、距離も縮まった気がする!」


「え?」


「うんうん!やっぱり芸能人とうちらって違うと思ってたし、壁感じてたんだけど、今日でそれが全部なくなった!愛菜ちゃん、思ってたより話しやすくて楽しかった!」



嬉しくて思わず涙が出てきそうだった。


楽しかったのは私も同じだ。雑誌の撮影をしている時や演技をしている時ももちろん楽しいけど、それとはまた違った楽しさ。


それを教えてくれたのは…。