「エメラルド、フーリアにもあのダンスを教えてあげてくれない?」
突如ママかわ言われた言葉に私はまばたきを繰り返す。

フーリアが少し気恥ずかしそうに笑って「私もやってみたくなっちゃったの」と、言った。

「い、いいの!?」
ママと私だけではキャラ分けが乏しいと感じていた今日このごろ。

そこに全く違う雰囲気を持つフーリアが入ってくれれば面白いことになりそうだ!
ドクンッと熱い血が流れるのが自分でもわかった。

やりたい。
楽しい。

そんな気持ちが胸の奥からせり上がってくる。
プルーへ視線を向けると、シッポをふってこちらを見上げていた。

どうやらプルーもやる気みたいだ。
「もちろんだよ!」
私はママとフーリアの手を握りしめてそう言ったのだった。

END