「今夜のパーティはあた……私のわがままによって実現しました。なぜこのようなパーティを開いたのか? それは……みんながひとつになって、幸せになってほしいからです」

フーリアが大きく目を見開いた。
私の半歩後ろにいるママも、息を呑むのが聞こえてきた。

「この世界には権力争いや、国土問題、様々なことがあります。だけど私はお金も地位も名誉もいらない。ほしいのは、ママ、パパとずっと一緒にいられる毎日です」

マルセルも目を見開いたのがわかった。

「大切な人がずっとそばにいてくれること、それは奇跡です。私にはこんなに可愛いママがいる。それを、奪わないでほしいのです。もちろん、マルセルおじちゃんもフーリアおばちゃんのことも大好きで、みんなでひとつになりたいんです。今日のパーティみたいに」

「エメラルド……」