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「ねぇ！　今日の夕方から中庭でパーティをするから、みんな見に来てね！」
私はピョンピョンと飛び跳ねて使用人たちへ声をかける。

「あら、パーティなんてあったかしら？」
「あたちとママが、みんなのために準備したの！」

「エメラルド様とエレーヌ様が？　それなら行かなきゃいけないわね」
使用人たちが次々と集まってきて私を囲む。

小さな子どもが一生懸命になって呼びかければそれだけで人が集まってくる。
「それなら私は腕によりをかけて何かを作りましょうか」

何事かと厨房から抜け出してきた料理人が腕まくりをして言う。

「嬉しい！　だけどあまり美味しい料理を出さないでね？　あたちとママのことを誰も見なくなっちゃうから」

大人っぽく肩をすくめて言うと、どっと笑いが沸き起こる。
遠くからそれを見ていたパパが小走りに駆け寄ってきた。

「エメラルド、一体なにをしてるんだい？」
「パパ！　パパも今日の夕方中庭に来てね、あたちとママでパーティを開くから」

「パーティ？　そんなの聞いてないぞ？」