「あ、あたちもアイドルするっていうの!?」

「もちろんだ。お前は元々アイドルでその素質はある。それにすでに城内での人気を確約しているんだから、使わない手はないだろう」

そう言われてうっと喉の奥に言葉をつまらせた。
ママひとりのアイドル計画だと思っていたけれど、そばに私がいたほうが断然指示をエられやすいというわけだ。

「そうね。ママを助けるためだもん。あたちも頑張らなきゃ」
ギュッと握りこぶしを作って覚悟を決めたのだった。