もしここで私の奇行がライムのせいだと言われれば、ライムは良くて追放、悪くて処刑されてしまう。
「ただね、あたちはママにもっと沢山の人と友達になってほしいと思ったの!」

「友達に?」
私はコクコクと頷く。

「そうだよ、あたちにはプルーっていう友達がいて、毎日とっても楽しいから、ママにも友達を作ってほしいの!」

必死の言い訳だったけれど、ママの顔がみるみる笑顔になっていく。
そして勢いよく抱きしめられていた。

肺が潰れてしまいそうなほどの力で抱きしめられてもがく。
「なんっていい子! 自分の子だとは思えないくらいだわ!」

抱きしめる手の力が緩んだかと思うと、今度は頬を擦り寄せられきた。
「ママには……フーリアとも仲良くしてほしいな」

けれど私がその名前を出した途端にママが身を離した。
そしてさっきまでの笑みを消してジッとこちらを見てくる。

「フ、フーリアおばちゃんは、いい人だよね?」