東京ドームほどある大きな庭の一角には私たち家族のい気に入りの場所がある。
バラのアーチに囲まれた下には白い猫脚のテーブルと椅子が三脚置かれていて、昼下がりの優雅なひとときを過ごすのが日課になっている。
「ほらエメラルド、あーんして」
ママに言われて私は小さな口をいっぱいに開いて、桃色をしたお菓子を食べる。
口いっぱいに甘みが広がって思わずほっぺたを両手で包み込んだ。
「おいしい?」
そう声をかけてくるママはこの国の第二2王子の妻、エレーヌ妃。
ママは藍色の髪の毛と目の色をしていて、顔立ちは娘の私が見ても恐ろしいほどに整っている。
そんじょそこらの姫様なんて目ではないほどの美貌を持つママに似て、私もそこそこの見た目を有して産まれてきた。
「沢山食べて、大きくなるんだぞぉ!」
そう言って私の体を抱き上げて高い高いしてきたのはパパのダニエルだ。
パパはこの国の第2王子だけれど、次男ということでわりと自由に育てられてきたようで、いつものほほんとした空気を身にまとっている。
まぁ、それでも大丈夫なくらい、このラルフル王国は毎日平和なのだけれど。
バラのアーチに囲まれた下には白い猫脚のテーブルと椅子が三脚置かれていて、昼下がりの優雅なひとときを過ごすのが日課になっている。
「ほらエメラルド、あーんして」
ママに言われて私は小さな口をいっぱいに開いて、桃色をしたお菓子を食べる。
口いっぱいに甘みが広がって思わずほっぺたを両手で包み込んだ。
「おいしい?」
そう声をかけてくるママはこの国の第二2王子の妻、エレーヌ妃。
ママは藍色の髪の毛と目の色をしていて、顔立ちは娘の私が見ても恐ろしいほどに整っている。
そんじょそこらの姫様なんて目ではないほどの美貌を持つママに似て、私もそこそこの見た目を有して産まれてきた。
「沢山食べて、大きくなるんだぞぉ!」
そう言って私の体を抱き上げて高い高いしてきたのはパパのダニエルだ。
パパはこの国の第2王子だけれど、次男ということでわりと自由に育てられてきたようで、いつものほほんとした空気を身にまとっている。
まぁ、それでも大丈夫なくらい、このラルフル王国は毎日平和なのだけれど。