「じゃあ糀せんせの考えも定規なの?」





「そうかもしれません。学校の先生ではありませんが、生徒でもありません。生徒を導く立場であることは先生と同じなのですから。だから考えが固定化しないように気をつけているのです」






 ポスターを貼り終えた糀せんせは、静かに私の所から立ち去ってしまった。