「そうですよ。意外に先生は間違えますし完璧ではありません。でも先生はそのことを隠しているだけなんです。自分が知っていることが全てだという顔をして、しっかり道を踏み外しているだけです」






「糀せんせ、毒舌だ」





 糀せんせはこの学校にある私設図書館の司書であり、先生じゃない。そういうこともあってか、私が知る誰よりも先生に対して批判をしている。