翌日、ルーナの身体は悲鳴をあげ、喉は枯れていた。

「旦那様。私は大丈夫ですよ……?」

「ダメだ。お前は弱い。すぐに音を上げてしまう」

「だ、旦那様がズルいだけですわ!」

さらりと恥ずかしげもなく言うのだからルーナが照れてしまう。

寝室でのリアムはまさに獣……といった具合に激しい。

虚弱なルーナをみてからというもの、リアムの過保護は増すばかり。

ベッドに張り付けられたようになり、献身的にリアムに面倒を見られていた。

(おそらくこれは狼なりの愛情よね……)

そう思うと余計に恥ずかしくなり、ルーナはときめいて枕に顔をうずめて叫んでいた。

とはいえ、ずっとベッドにいるだけでは退屈だ。

少しは動きたいとルーナはうずうずして上目遣いにリアムを見つめた。

「……でしたら旦那様、お願いがあります」

「?」

首を傾げるリアムにルーナはにやりと目を輝かせる。

立場の逆転したような肉食の目にリアムの本能が危険を感知していた。