ぶ、部活…?

 私がその場で固まっていると、先輩が立ち上がり

 「ちょっと、着いてきて」

 と、腕を引っ張られていく


 …ここは、

 私と先輩がたどり着いた場所は、小屋

 少し学校から離れたところにあった

 「…あ、そういえばなんの部活ですか?」

 先輩は、口元に人差し指を当てて

 「中に入ってから」

 と、扉を開けた

 中は、綺麗で清潔感のある部屋だった

 机に突っ伏している人がいた

 …あれは

 「渚 千尋先輩!?」

 大きな声を出してしまい、私は慌てて手で口を抑える

 「んん、もうなに〜?叶芽…」

 千尋先輩が、私を見た瞬間笑顔になった

 「えっ、何この子!可愛い!叶芽、この子どうしたのー!」

 言いながら、私に抱きつく

 「あっ、もしかして…」

 何かを察したような感じで言う

 「ナンパ…?」

 「んなわけあるかー!!」

 先輩がすぐにツッコミを入れる

 ぽかん、と口を開けている私に千尋先輩が声をかけてきた

 「ねぇ、…貴女私達の部活に入りたいんだって?」

 「えっ、あ…向こうから…誘ってきました…」

 「やっぱり、ナンパね…」

 私をバックハグしながら言う

 「だからちがーう!!!」

 先輩は、ため息をつき人差し指を立てる

 「いい?ここの部活はな…」