そんなある日、学校でしんどくなり、
保健室に行こうとしたんだけど初めてでどこか分からなかったから、
近くにいた耕太先生に
「しんどいんですけど保健室どこですか?」
って聞いた。
耕太先生は
「初めてで分からんよな。ついておいで」
って優しく言ってくれた。
凄い嬉しかった。
耕太先生と初めて話した言葉だった。
保健室は教室から意外と近かった。
ちょうど、その日は保健室の大原先生は出張で居なくて
鍵が閉まってて、耕太先生は 
「ちょっと待ってて」
と言い残し職員室まで走った。
すぐに耕太先生は戻ってきて、鍵を開けて中に入った。
「そこのイス座り」
って言われ、私は言われたままイスに座った。
耕太先生はすぐに体温計を持ってきてくれた。
私は熱を計った。
計ってる時「最初は明るかったのにこの頃どうした?」
って聞かれ
「なんもないよ」
とごまかした。
耕太先生に心配かけたくなかったから。
「そっか・・。またなんかあったらすぐ言うこと!」
ってかっこよく言われ自分でも顔が赤くなってるのが分かった。
先生、そんなかっこよく言われたら熱あがっちゃうよ。
って思ってた。
体温計が鳴った。
熱を見たら37℃7分だった。
耕太先生に見せたら
「凄い熱。大丈夫か?おうち帰るか?」
って言われ、
「うん」
ってうなずいた。