第6章

「しおりん、焼き鳥持って帰り、これも、これも」

「ありがと!大将、大好きっ」私は焼き鳥屋でアルバイトをしていた。生活は苦しかったが、なんとか生き延びる毎日だった。

郵便受けを見ると、かずにいからの手紙が入っていた。ケータイもパソコンももっていない私は、かずにいと手紙で連絡をとっていた。

「かずにい、もうすぐ夏になりますが、体調はどーですか。もうすぐお金がたまります。あそびにいくね」私は、手紙に封をした。