第5章

「おうち、まっくらだね」
「おじいさんとおばあさん、寝たのかな」
わたしたちがおうちにつき、居間の電気をつけると、置き手紙がしてあり、それはおばあさんの字だった。

「おじいちゃんが倒れました。おばあさんは病院に行ってきます」私の顔は蒼白になった。かずにいは、驚きもせず私の目をゆっくりと見つめて、優しく微笑んだ。

「ごはん、つくろ?」